大体サカテカスの街は歩きつくした。
だけど、実は目をつぶってきた場所がひとつだけあった。
ホステルのロビーに張ってあるサカテカスの観光マップ。
そこに、遺跡のようなものが描かれている。其の名
La Quemada ラケマダ
ただ詳しくそれがどこにあるかわからなかった。
と言うか、これから世界遺産級の遺跡は沢山行く予定だから、別にいいかと
ここのホステルは、英語を解するメキシコ人(オーナーの友人)がふらっと入ってきて、旅人との話に花を咲かせる。
と、色々な人に「ラケマダ行った?」と言われていた。
「いや行ってない。ここから近い?そこは良いとこなの?」
「とっても素晴らしい所さ。15キロくらいだから自転車で楽勝さ」
15キロかぁ。じゃ行ってみんかな
翌日、井戸さんと共に行ってみる事にした。
ただ15キロと言っても場所がわからないんじゃ行きようがないので、レセプションの兄ちゃんに
ラケマダに行きたいんだけど・・・
と道を教えて貰った。途中まで来た道を戻ってそこから違う道に入るらしいけど、場所は把握できた。すると最後に
「大体45キロくらいだね。自転車なら楽勝さ」
!?
45キロ!?え~。そんな遠いの?
楽勝って・・・兄ちゃん自転車乗ったことある?
仮に本当に45キロだったとして往復90キロ。大体短く見積もられる事が多いから、100は越えるだろう。
もちろん走れなくはないけど、なんで休日にそんな思いをしなくてはならないんだ。
やめやめ。やっぱバスで行こう。
「バスでの行き方教えて~」
兄ちゃんはバス停の場所を地図に記してくれたが、そこにはそんなものなかった気がする
なので、散歩中に見つけたバス停にとりあえず行ってみる事にした。
太い通りのバス停には何台かバスが止まっており、行き先を告げる声が飛び交っていた。
もちろん日本のようにご丁寧に、時刻や到着場所など書かれていない。どのバスがどこへ行くのかサッパリだ。
でもまぁアジアで散々やってきた事だ。
いつもの様に客引きの兄ちゃんを捕まえ、
「ラケマダに行きたいんだけど」と聞くと
「ラケマダならここでOKだ。そいつからチケット買いな。25ペソだ」
チケットを買い10分もすると、目的のバスが来たらしい
兄ちゃんは運転手に「こいつらはラケマダに行くんだ。よろしく」と伝えてくれた。
それでも一応僕も直接「ラケマダで降ろして」と告げておく
バスは市街を抜け郊外へ。
走る走る。
30分。遺跡の気配なし
すでに45キロは軽くオーバーしている
大体70~80キロほど走ったろうか。自転車でこなくて本当良かった。
ドライバーが、「ここだ」というので降りる。
なるほど確かにピラミッドの看板が出ている。だけど・・・
な~~~~~んもね。
ちょっとは観光客用のショップやレストランがあるのかと思ったけど
な~~~~~んもね
看板が指す方へひたすら歩く。車皆無。ずーっと真っ直ぐ。
ちらっと左手の山に遺跡らしき建造物が見えるけど
な~~~~~んもね
ようやく入口に着き、チケットを購入。
ちなみにこのラケマダ、アステカ文明の起源の場所と言われているらしい
まずこんなサボテンの道を抜けると
山間に遺跡が見えてくる
こんなんあったり、(なにかはスペイン語の説明の為不明)
こんなピラミッドがあったり。
おぉアステカっぽい
登ってみる。
階段めっちゃ急。
壁じゃないよ。階段だよ
上から見るとこんな感じ。
彫刻などの削るなどはなく、ただ石を積みあげるだけの文明だったらしい
こんなんが広大な敷地に広がっていた。
この遺跡はメジャーじゃないし、ピラミッドも小さいのがちょっとしかない。
心踊る衝撃があったかというと、やっぱりそういうわけでもない。
ただ、起源と言われるこの遺跡を始めに見れてよかった。充分楽しめて岐路に着いた。
帰りもバスだ。ただ時刻表もなければバス停もない。
行き降ろされた場所の反対側で、いつくるともわからないバスをひたすら待つ。
実は、さっきちょうどここへ着く寸前にバスが行ってしまったので、最悪1時間くらい待つかもしれない。
バス待ち。井戸さん
10分後くらいに、一台のピックアップバンが目の前に止まった
どうやら町と町を行ききしているバンらしく車体に
ビジャヌエボ - サカテカス
と書いてあったので、一応サカテカスに行く?と聞いて乗り込んだ。
サカテカスに戻ってきたのは4時ごろだった。
実は昼飯を食べていない。ラケマダはなんもなさ過ぎた。
レストランも考えたが、めっちゃ腹減っているので、自炊でがっつり食べる事にする。
特盛りそぼろ丼
キッチンにいた人が「そんなに食べるの?」と驚く量
自分でもちょっとやり過ぎたかもと思ったけど、なんなくペロリ。
美味過ぎた。