もっと気軽にアウトドア

自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

2011年 どこかで 誰かに ありがとう

旅には日常生活で訪れるよりも多くの出会いと別れを繰り返す。

今日の別れもその多く訪れてきた別れのひとつ。

特別な特別な別れのひとつ。

 

 

 

 

 

美紗ちゃんが日本に帰るため、今日で自転車旅終了となる。

 

 

 

 

大都会リマから始まり砂漠走行でナスカの地上絵。100キロ続く上り坂4000mの峠連発のアンデス山脈。氷点下の野宿では寒さに震え、空の色の濃さと満天の星空に感動した。

 

そしてクスコ・マチュピチュ。心さんと再会し、アズミちゃんを引き込んでの4人のグループラン。

 

チチカカ湖で再び2人になりラパスで日本食『けんちゃん』三昧で、年越しアマゾン。乾季のウユニ塩湖走行。

 

ウマワカ・カワジャテ渓谷を堪能して、アルゼンチンの陽気に誘われ昼ビール・昼ワイン・BBQの日々

 

濁流に飲まれたルータ40。そして再びのアンデス越え、ゴール地サンティアゴ

 

 

 

 

 


正直いろいろあった。

 

 

 

 


距離が近すぎて、お互いがお互いにイラつくことも何度かあった。

 

 

 

 

 

いや、ごめん。何度もか。笑 お互いにね。

 

 

 

 


楽しい事、嬉しい事、感動した事、辛い事、きつい事、怖い事、悲しい事。

 

 

 

 


全部ひっくるめての自転車旅

 

 

 

 

 


でもなにより一緒にいれて本当に楽しかった。

 

 

 

 


リマで誘った時は正直クスコまで走るのも厳しいかもなっって思ってたから

 

 

 

 

 


それが最後はアンデス楽勝だねとか言っちゃうし。笑

 

 

 

 

 

よくなにか大変な出来事を共有してきた友達には戦友などというけど

 

 

 

 

 

 

 

まさに自転車旅はそれに当たると思う。

 

 

 

 

 


苦楽を共にしてきた戦友。僕等にしかわからない感覚がここにはある。

 

 

 

 

 


サンティアゴに到着した日に、美紗ちゃんに聞いてみた

 

 

 

 

 

 

自転車旅はどうでしたか?

 

 

 

 

 

幸せでした。楽しかったです。

 

 

 

 

 


沢山の人に感謝したい。

 

 

 

 

 

沢山の風景に感謝したい

 

 

 

 

 

美紗ちゃんに心から感謝したい

 

 

 

 


ブログにあげるでもない、日記にすら書くまでもない美紗ちゃんと走れたありふれた日常は

 

 

 

 

 

 

どんな世界遺産の街よりも、マチュピチュよりも、ウユニ塩湖よりも

 

 

 

 

 


当然けんちゃんのトゥルーチャちらしよりも。笑

 

 

 

 

 


僕にとっては最高に楽しく、ある意味冒険で、忘れる事の出来ない日々でした。

 

 

 

 

 

一緒に走ってくれて、ありがとう。

 

 

 

 

 

僕も幸せで楽しかったです。

 

 

 

 


世界一周をやり遂げる理由がもう一個だけ増えました。

 

 

 

 

 

こうして僕は美紗ちゃんとの6ヶ月の2人旅に別れを告げた。


出発する時の一歩がこんなに重かった時はない


自転車を車道へと下ろし、信号が青へと変わった。


ゆっくりと漕ぎ出し


何度も何度も振り返り手を振った。


美紗ちゃんが見えなくなってから、そっと呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃぁね。美紗ちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


歯磨き忘れんなよ~~~。笑

 

 

 

 

 


リマで自転車旅に誘った翌日の朝、本当に自転車で2人で旅できるのかといいようのない不安に駆られた。
アンデスを上れるのかとかはもちろん、自転車は持ちこたえてくれるのか?事故らないか?

それを4000キロ走りぬいたのはもちろん美紗ちゃん自身の力だけど、より多くの人たちの支えがあったからだと思う

 

 

 

 


だから今心から思う

 

 

 

 

 



どこかで誰かにありがとう。

 

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612日目 Santoago ~

 

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