エジプトにはコシャリという食べ物が存在する
大体、料理や食べ物というのは国によって多少の違いはあるものの、
南米なら南米。ヨーロッパならヨーロッパ。中東なら中東と共通の料理が多かったりする。
ただこのコシャリ。
エジプトでは超大衆食だけど、お隣のヨルダンやイスラエルには全くなくエジプトのみで食べられているというローカルフード
米・マカロニ・スパゲッティ・レンズ豆が混ざったものの上にトマトソースをかけて食べるという超炭水化物フード
こんな感じ
そこにチリソースや酢をお好みで入れて、ぐちゃぐちゃかき混ぜて食べる。
なにもそんなに混ぜなくてもと思われるかもしれないが、コシャリの語源は
『混ぜたもの』という単語からきているらしいから、こんな風に食べるが本当。
見た目をも重視する日本人にとってとても耐えられないような、物体になってしまうけど
これをチャリに乗っているときにがっつくと、これがもう
すっげ~~旨い
絶対栄養ないけど、とりあえず減りきった腹には心地よく溜まる食べ物だ。
こんな感じにぐちゃぐちゃにして食べる割には店ごとに結構味の違いがあって楽しめたりする。
ちなみに3~5ポンド(1ポンド=13円)ほど。激安
あっ、そうそう。
ダハブ出発5日目にしてようやくシナイ半島走り、スエズ運河を抜けてアフリカ本土に上陸してスエズに到着しました
ここまでの5日間は、
ず~~~~~~~~~っと
こんな感じの砂漠の中を
久しぶりの走行で体痛いわ、景色変わんないわ、向い風や横風に苦しめられるわ、砂がめっちゃ飛んでくるわで
もう我慢大会の様な走行になったので、さすがにスエズ到着は嬉しかった
コシャリをかき込んだ後で、これじゃいつもの自炊と同じくらいの栄養素がないと気づくと無性に肉を食いたくなり、
こうなった。
ケンタでこれで13ポンドだったら安いと思う。
スエズは本当に何もない町だったけど、久しぶりの街のごちゃごちゃした喧騒に身を委ねるのは心地よかったし、昼間は閑散としていた通りも夕方から夜にかけて賑やかになりそこを、当てもなく歩くのは楽しかった。
この5日間本当に何もなかったけど、
うざいうざいと聞いていたエジプト人が意外にいい奴等だったことに驚いた。
トラックや車からは引っ切り無しに応援のクラクションやパッシングをしてくれるし、町に着くと
ウェルカム!!
とこの言葉は本当によく聞いた。
スエズ運河を越えるトンネルは自転車が走れないので、トラックの荷台に自転車を載せて越えさせてもらう。
最後に気持ちとして10ポンドほど渡そうとすると、
そんなものはいらない。エジプトに良く来てくれた。
と、本当にいい人達との出会いだった。
久しぶりに乗った自転車だけど、擦れてない人に出会える。それも自転車旅のいい所だなぁ
なんにもなくタフな走行だったけど、やっぱり走ってよかった