こんにちは、ひるまです。
今日はオピネルナイフの黒錆加工についての記事です。
6年間の世界一周に最初から最後までずっと使っていた
オピネルのカーボンスチールNo.10
悩みは、カーボンスチールの宿命である赤錆です。
スチールナイフは使用後すぐに水気をふき取らないと
すぐに赤錆が発生してしまいます。
そこで、あえてブレードに黒錆を施すことで
赤錆の発生を抑えるというのが、黒錆加工です。
スチールナイフの黒錆加工の手順
スチールナイフの黒錆加工には
ブレードを外して施す方法と、外さずに施す方法の2つがあり、
仕上がりは当然ブレードを外した方が綺麗に仕上がるのですが、
面倒だったので、今回は外さない方法で試してみました。
① ブレードを研磨します。
まずはブレードを研磨します。
本来なら砥石か耐水ペーパーが良いそうなのですが、
今回は家にあったサンドペーパーでおこないました。
サンドペーパーなら100均にありますが、
なければ金たわしなどでもいいそうです。
ごしごしと汚れを落としていきます。
研磨しただけでも、輝きを取り戻しました。
このままでもいい気もしますが、先へ進みます。
② ナイフを研ぎます。
オピネルに限らずスチール製は切れ味は良いですが、
研がないと切れ味は落ちてしまいます。
黒錆加工の前によく研いでおきましょう。
ちなみに使っている研ぎ器は、普段包丁で使っている研ぎ器です。
簡単に切れ味が復活するので、おすすめです。
③ 油分をふき取る
ブレードの油分が残っているとムラが出来てしまうので、
パーツクリーナーや無水エタノールでブレードの油分をふき取ります。
当然その後のブレードへのタッチは厳禁です。
④ 黒錆用に紅茶を煮出す。
濃い紅茶を煮出します。
紅茶のTパックであれば3個くらい入れればいいそうです。
今回は恐ろしいくらい昔に海外で買った紅茶を使います。
濃い紅茶を数分煮出した後は、
お酢を入れます。
イメージとしては
紅茶8 お酢2
くらいのイメージで。
煮出し終わったら
適当な缶にブレードが浸る程度に煮出した紅茶酢を入れて
オピネルをブレードが全て浸かる位投入します。
⑤ 1時間程漬ける
たった5分でも一気に黒く変色しているのがわかります。
漬けたまま1時間程度放置します。
⑥ 流水で洗い流し、自然乾燥させます。
流水で洗い流します。この時にまだブレードには触らないでください
ドライヤーなどを使って自然乾燥させて完成です。
ブレードを外さなかった事に関して
今回はブレードを外さないで行いましたが、個人的には大満足の出来でした。
年季の入ったオピネルの為、全く気にしないでやっていましたが、
柄が汚れてしまいました。
ここまでくるとむしろ味として受け入れられますが
新品だったらショックですね。
気になる方はラップなどで養生してあげるだけでも
良さそうです。
まとめ
黒錆加工はもちろん永遠ではありません。
加工が剥がれてくるとまた、やり直さなければいけませんが、
特殊な材料や工具は必要ないので、海外でも簡単に行えそうですね。
旅の前に知りたかったやつです。
道具に手をかけるのは楽しい作業ですが、
もし面倒だと思う方は、
ステンレスのナイフをお勧めします
余談。柄のオイル漬けについて
黒錆加工ともにオピネルの定番カスタマイズと言われているのが、
柄のオイル漬けです。
オピネルの柄は木材で出来ており、水を吸うと膨張してナイフが出にくくなる事があります。
それを予防するために、あらかじめ柄にオイルを吸わせて置き
水の吸水を抑えるというもの。
一見素晴らしい加工の様に聞こえますが、
かなり賛否両論が分かれる加工の様です。
それにより今回は、オイル加工は見送りました。
興味ある方は、調べるといろいろ出てきますので、検索してみてください。