今日はフランス生まれのアウトドアナイフの大定番
オピネル(OPINEL)のナイフについて考えていきます。
巷では、オピネルを加工したりおしゃれに使っている記事が多いですが、
今回はそういうのではなく、
実際に2本のオピネルナイフをもって自転車旅をした感想を
率直に書いていきます。
アウトドアナイフ オピネルとは
オピネルとはフランス製の折り畳みナイフです。
取り扱いやすく、シンプルで洗練されたデザインで
尚且つ値段もお手頃なので、選びやすいアウトドアナイフとなっています。
オピネルの基本的な構造
収納時はこんな感じです。
ロータリー式のセイフティーリングがついており、リングを回さないと
ブレード(刃)が出てきません。
持ち運びの際や、子供が一緒の時などは安心ですね。
ブレードの出し方はリングを回し引っ張り上げるだけです。
ブレードが出たら、再びセイフティーリングでロックをしてブレードを固定します。
ブレードの素材は、カーボンスチールとステンレス
まずオピネルの購入を考えるうえで必要なのはブレードの素材です。
素材はカーボンスチールとステンレスがあり、それぞれ特性が違います。
カーボンスチール
高度が高く切れ味が非常に良く研ぎやすいのが特徴です。
肉や魚でも難なく調理できます。
ただその反面カーボンスチールという特性上錆びやすく、取り扱いには
注意が必要です。
ステンレス
切れ味はややカーボンスチールに劣るものの、錆びにくく取り扱いが楽なのが
特徴です。
以上が基本的なオピネルの情報です。
次は実際の使用した感想を書いていきます。
カーボンスチールの使用感
メインのナイフとして約6年間ほぼ毎日使いました。
サイズはNO.10です。
もし、料理をしっかりと作りたいとお考えであれば、
やはりサイズはNO.10前後が使いやすいかと思います。
普段はクッカーの中に入れており、自炊をするときに野菜や肉を
切るのに使っていました。
黒ずんで使用感がたっぷりありますね。
よく見ると少し錆があります。
まな板なんてない状態で鍋の蓋の上で使っていたので、
定期的に研いでいました。
カーボンスチールは錆びやすいので、使用後はもちろん拭くのですが、
柄の部分が濡れていると、木が膨張して、一度仕舞うとなかなか、
ブレードが出てこないんですよ。
これに関しては、
濡れたまましまわない事。
乾燥させることが必要になってきますけど、実際のアウトドアや旅の時に
使っているとそれってなかなか難しいですよね。
この柄の部分が膨張してブレードが固くなり出てきません。
日本の夏の様な湿気の多い環境下では特にです。
そんな時は
ここを岩やコンクリに打ち付けてブレードが少しでてきたら引っ張ります。
6年間で打ち付けすぎてこの部分がボロボロになりました。
が、現役で使えています。
ステンレスの使用感
NO.7の小型のナイフをサブナイフとして旅の後半から2年間
使用しました。
すぐ取り出せる場所に仕舞っており、果物や紐やタイラップを切るのに
使っていました。
現在でもテーブルで柚子を切ったりして使っています。
カーボンスチールに比べたらまるで新品ですね。
結合部もするする動きます。
カーボンスチールと同じ使い方をしていたのに
不思議なことにブレードが出しにくくなることは一度もありませんでした。
柄もきれいですね
結論
使いやすいのは俄然ステンレスです。
切れ味が劣るといってもアウトドアで使う分には、ほぼ気にならないレベルです。
ただ、どちらも
当然研がないと切れ味が落ちるので、小型のシャープナーは必須です。
特に毎回完全乾燥出来ない環境下であれば、
錆びにくく、ブレードも出しやすいステンレスの方が
俄然使いやすいと思います。
ただ、
愛着を持てるのはカーボンスチール
なんでもそうですが、
少し手をかけてあげる道具の方が愛着が湧きますよね。
使い込まれいい味のナイフになる過程を楽しむのはありだと思います。
実際、2年間使ったけど新品同様のステンレスをみてもなんとも思いませんが、
黒ずんでいき、打ち付けられてボロボロになっても今なおアウトドアで現役で
使えているカーボンスチールのナイフをみると
当時の事が思い出され、とても愛着が湧きます。
どちらを選ぶかは、その人の好みによるところだと思います。
ただ、気を付けないとカーボンスチールはマジで錆びますよ